日本人には少ない睡眠時間でも十分という人も多いかもしれませんが、不眠症は非常に深刻な問題です。不眠症になると身体を十分に休ませることができなくなり、集中力に欠けたり、だるさや、倦怠感、生活リズムの乱れからさまざまな症状が出てきます。

高血圧と不眠の関係

不眠というのは眠りたくても眠れない状態のことです。
不眠による影響は人によって異なってきますが、多くの場合には休むべき時に身体や脳を休ませることができないため疲労が蓄積する原因にもなりますし、体力が回復しないことにもなります。
軽度な不眠であれば、たまに眠れない程度ですが、重度になると毎日眠れない状態が続き集中力の低下によって日常生活に支障を来す可能性もあります。
このため不眠は早めに対策することが重要です。

不眠で眠れない理由はさまざまで睡眠環境が良くないことによっても発症しますが、多いケースとして高血圧があります。
高血圧の人がなぜ眠れないのかといった原因はわかっていませんが、高血圧の人は睡眠時無呼吸症候群を伴いやすいことのほか、治療で使われる薬の副作用、また血圧が高い事によりストレスがたまりやすくなっていることが考えられます。

呼吸は意識せずとも行われるもので睡眠中も行われてます。
しかし睡眠中で何らかの理由によって呼吸が止まってしまう症状を睡眠時無呼吸症候群といいます。
睡眠時無呼吸症候群は呼吸が止まるため脳に与えるダメージが大きいため危険な症状で、単なる不眠よりも気をつける必要があります。
無呼吸症候群になる原因としては太っている人によく見られ、いびきなどで気道を圧迫することで呼吸が止まってしまうことが考えられます。
この場合には睡眠環境の改善などが防止するポイントになります。

一方で睡眠というものは神経を休ませる役割もあり、神経を休ませることでリフレッシュすることができます。
しかし、その神経そのものが何らかの理由で高ぶっている状態では、なかなか眠りにつくことができず不眠となります。
高ぶっている場合には興奮状態を鎮める必要があります。
いずれにしても不眠の状態に陥ると身体や精神に与える影響が大きく、最初は軽度の不眠であっても徐々に重症化して日常生活に支障を来す場合もあり、早めの対策が必要です。

睡眠時に交感神経を高めないようにする方法

不眠になると血圧に対して悪影響を及ぼすことが知られます。
高血圧が原因で不眠になる場合もありますし、不眠になることによって高血圧になるといったこともあります。
このため血圧と睡眠は互いに関係しており、どちらに対しても悪影響を及ぼします。

そもそも眠りについている間に交感神経は活動を休めることが知られます。
交感神経が活発に活動しているということは、身体が興奮状態にあり血圧を高める作用があります。
これは本来日中活動中に行われる状態で、必要なことですが、これが1日中続くと身体への負担が大きくなります。
このため睡眠をするということは交感神経の活動を休め血圧を低い状態にしますが、不眠の状態は交感神経が活発な状態であり血圧が下がりません。
このため不眠になると本来血圧を下げるべき睡眠の時間帯がなくなるため高血圧の状態が続き身体への負担が大きくなります。
また不眠症で眠れないということが心身に与えるストレスも大きくそれが血圧が上がってしまうという結果になり、この関係によって悪循環になり悪化する場合があります。
また薬の副作用によって血圧が高まり、それが不眠に繋がるケースもあります。

いずれにしても不眠の時には交感神経が高ぶっていることが考えられます。
このため不眠を改善するには交感神経を高めないようにするのがポイントです。
交感神経を高めないようにするにはリラックスすることが重要です。
睡眠環境を良くすることや照明の調整、瞑想などがあります。
またストレッチをして身体の緊張を解したり、ツボを刺激するといったこともあります。
その種類はさまざまですが、特に不眠に対して重要なのは無理に寝ようとするのではなく自然に睡眠に入れるよう工夫することです。