日本人には少ない睡眠時間でも十分という人も多いかもしれませんが、不眠症は非常に深刻な問題です。不眠症になると身体を十分に休ませることができなくなり、集中力に欠けたり、だるさや、倦怠感、生活リズムの乱れからさまざまな症状が出てきます。

青少年に起きる睡眠障害

睡眠障害と言った場合、なかなか眠れなかったり、十分な睡眠がとれないような不眠症を想像することが多いはずですが、実際にはそれだけでなく、日中でも眠気がとれない過眠症という病気もあります。
そして、青少年の睡眠障害ではこのような過眠症が多いと言われてます。

乳幼児の場合、睡眠は一度にとるものではなく、昼夜を問わず眠ったり起きたりを繰り返すことになります。
そして、成長と共に睡眠の調節を行う体内時計が働くようになり、成人になれば基本的に、日中は眠らずに夜から朝にかけて1日に1回のみの長時間の眠りが可能です。
なお、必要な睡眠時間は小児期では10~12時間ということになっていますが、青少年期ではこれが8~10時間程度ということになります。
しかも、青少年期は学校での試験や受験などのために夜遅くまで起きる場合が多くなる一方で、特に思春期では眠気が強まり睡眠が必要になると言われているため、睡眠のリズムが崩れてしまう可能性が出てきます。

また、最近では24時間営業のコンビニをはじめ、夜間も開いている店や商業施設も多くなっているので夜遅くまで活動する親達も増え、昼夜逆転の生活が当たりまえになってしまって、それが青少年期である彼らの子供にまで影響を及ぼすことになっています。
さらに青少年期には、パソコンや携帯電話など昼夜逆転の状況でも利用できるようなものを長時間使っている場合も多いので、その影響で生活リズムが崩れやすくなる場合もあります。

そして、このような形で生活リズムが崩れてしまうと、普段眠る時間になかなか寝付けなくなったり、昼間に眠ってしまうなどの睡眠障害の症状が出やすくなります。
このようになった場合は、日中に眠くてたまらなくなったり、集中力や記憶力などが低下して学校生活や家庭生活に影響を与えるなどということが起こってくるので、早めの対策が必要となってきます。
そして、そのためにまず行うべきことは規則正しい生活であり、特に朝食や昼食ではしっかりと栄養素をとるようにすることが大切です。

場所を問わず居眠りするナルコレプシーについて

ナルコレプシーとは、日中に場所や時間と関係なく起こる強い眠りを症状とする睡眠障害のことを言います。
そして、この場合は、日中に覚醒を続けていく機能や睡眠の調整を行う機能などが低下していることが考えられます。

ナルコレプシーでは、夜十分に眠ったにもかかわらず、日中に抑えられないほどの眠さを感じる場合や、日中に眠ってしまった後、2時間くらいの時間が経ってまた眠ってしまうような場合もあります。
そして、どうしても抑制できずに眠ってしまったときが、会社での仕事や学校での試験の最中ということもあり、そんな場合はこれを治すために努力することが必要となってきます。
ナルコレプシーの特徴としては日中に寝てしまった場合でも眠るのは5~30分程度というほど短く、これを繰り返す形になるということが挙げられます。
また、驚いたり笑ったりするなど感情に大きな動きがあったときに脱力感を感じたり、眠った後に悪夢や金縛りなどの辛い症状を感じることがある、などということもあります。

これらは生活リズムも体の成長具合も変わってくる思春期にも多く見られるので、この年代の子供がいる家庭では特に注意することが必要です。
そして、そのためには毎日の睡眠を決められた時間にとるようにすることが大切で、そのためには胃腸の負担になりそうな夜食は避け、夕食も眠る2時間前くらいには食べ終えるようにしておいた方が良いでしょう。
また、寝る前に満腹感や空腹感が強い場合には眠りにくくなるので、夜食を必要としない適度な量の夕食をとるようにすることが大切です。

さらに、日本では朝食や昼食より夕食をたくさん食べる場合が多いのですが、生活リズムを考えた場合はむしろ朝食や昼食の方をしっかりととった方が良いと言えます。
また、食事は、栄養のバランスの良いものを規則正しくとるようにして、空腹や満腹を強く感じる必要がないようにすることも重要です。

そして、この他に適度な運動を行うことも生活習慣の改善につながり、このような生活を続けていけば眠るべき時間に寝付くことができて睡眠障害を治すだけなく、十分な睡眠時間がとれる可能性が高くなると考えられます。